「良く老いる」ために、暮らし方を一から見直しました。
還暦を過ぎたころの私は、今が元気だからずっといつも通りに元気でいられると思っていました。
大久保京子さんの記事「老化に負けない家事術」(2017/11/3 週刊朝日)に出会うまでは。
当時61歳だった私は定年退職し、子供たちの独立もあり、ちょうどよい機会だと考え、実践してみることにしました。
68歳の今も継続中です。
「家事の見直し」を考える
1,まず、自分の老化を見越すことがスタート
自分の体はどのように衰えていくのか。老化の進行が暮らしにどう影響するのか。
大久保さんは老化を「生活の質」「生存率」「感覚器、筋力の変化」を
第1段階(65歳~74歳)第2段階(75歳~84歳)第3段階(85歳~)を年齢で3段階に分けて記述しています。
当たり前に今できていることが縮小していくんだ、ということを知りました。
重いものが持てなくなったり、目が見えにくくなったりと、逆算して、今やるべきことは何かを組み立てていきます。
実際に私は67歳で白内障の手術を受けました。
若いころは自慢の視力だったのに、車の運転に支障が出たり、茶碗の茶渋を見落としてしまっていました。やっぱりそうなるんだ!と思いながらも、「家事の見直し」を早くスタートさせて良かったと思っています。
2,急ぐのは片付け!放っておいたらゴミ屋敷化してきます
まず、片付けの習慣づけが急務です。
ゴミ屋敷には絶対なりたくない。
片付けは要、不要の判断をすることにより、ものすごいエネルギーを使います。最初のころは結局何も捨てられなかった、なんてことも多くありましたが、ここは踏ん張りました。
理想は「モデルルーム」か「ホテル」。
ホテルに1週間滞在するとなると持ち物は必要なものだけを厳選します。
1年間海外旅行するつもりで要、不要を選んでいくという選別の仕方です。
あっても使わなくなってしまっているモノは手放していきました。
必要なモノは最後まで使いこなします。ただし、防災用品だけは増えています。
忘れがちですが、収納スペースは誰もが重視しますが、ゴミ置き場やゴミ箱を確保する事は軽視されやすいように思います。ゴミ置き場を経由して不要なごみがスムースに家の中から外へ出ていくように変えていきます。
3,料理は命、1日2食は家庭料理を
2食も頑張って作らなくてはいけないの?と思いがち。我が家では朝食の献立にはシリアル、ヨーグルト、果物に固定化してしまっています。私がいなくとも夫は自分で準備し食べています。
昼はさておき、2食のうち、あと1食家庭料理を作ればよいのです。
あと1食はバランス良く、旬の野菜中心に肉、魚、卵を使って見た目も良いように盛り付けも考えて、おいしくいただきます。
4,掃除は体力維持の最後の砦「お掃除体育を」
できるだけ長く楽しく旅行したり出来る体力を維持するために。掃除は家庭内で行える体育と考えます。モップ掛け、掃除機掛け床拭き、庭の草むしり、家具の移動などは中程度の運動に匹敵するといわれています。
散歩を組み合わせたらよい運動です。夫は毎日1万歩を目標にスマートウオッチで歩数をチェック。私は音楽を聞きながらその場駆け足30分が定番化してます。
5,2階は使うな、生活は1階に集約
家事を習慣づけるコツは、住まいの導線を単純にすること。
一戸建てに住んでいる時は、生活の場を1階に集約しました。
導線が短く全体が見渡せることで、あちらこちらに置きっぱなしのモノが目に入りやすくなります。部屋全体が一続きであれば、掃除機をかけたり、床のふき掃除もとても楽になります。家事の見直しが一段と進み、電気代の節約にもなりました。
実際に、2階は子供が独り立ちしたらほとんど使うことがなくなってしまいました。
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